〜 汚れの原因と落とし方、長くきれいに保つコツまで 〜
フローリングの黒ずみはなぜできる?
見た目が美しいフローリングも、使い続けるうちにうっすらと黒ずみが目立ってくることがあります。
この黒ずみの主な原因は、日常生活の中で知らず知らずのうちに付着している汚れです。
たとえば、食べこぼしや飲み物の飛び散り、調理中の油はね、またはペットの足跡や人の皮脂などが徐々に蓄積していきます。湿気やカビの影響もあり、観葉植物や水槽を直置きしている場所や、布団を直接敷いている箇所は特に黒ずみが出やすい傾向です。
こうした汚れを放置すると、表面のワックスや塗装の隙間に入り込み、だんだんと落ちにくくなってしまいます。
軽い黒ずみなら、中性洗剤で落とせます
軽度な黒ずみであれば、特別な洗剤を使わなくても、中性洗剤を使った水拭きで十分きれいになります。
まず、掃除を始める前に、床の表面にあるホコリや髪の毛をしっかり取り除きましょう。掃除機やほうきで丁寧に掃除してから作業に入ることで、汚れをよりスムーズに落とすことができます。
次に、雑巾を水に浸してしっかり絞り、中性洗剤(住宅用のもの)をスプレーします。黒ずみの気になる部分をやさしく拭き取りましょう。
こすりすぎるとワックスがはがれる恐れがあるため、力を入れすぎずに行うのがポイントです。
汚れが落ちたら、洗剤成分を残さないように、別の雑巾で水拭きをします。仕上げに乾いた布でしっかり乾拭きして、床に水分が残らないようにしてください。
落ちにくい黒ずみには、床専用クリーナーを
中性洗剤で取りきれない頑固な黒ずみには、フローリング専用のクリーナーを使うと効果的です。
市販の床用洗浄剤には、油分や皮脂の分解に優れた成分が含まれており、しっかりと汚れを浮かせてくれます。
掃除の流れは中性洗剤とほぼ同じですが、使用前にクリーナーを目立たない場所で試し、床材に問題がないかを確認してから本格的に使用しましょう。
洗剤をスプレーして黒ずみ部分を拭き取った後は、必ず水拭きと乾拭きを行い、成分が床に残らないよう丁寧に仕上げます。
セスキ炭酸ソーダでナチュラルに掃除する方法も
化学系洗剤を使いたくない場合は、セスキ炭酸ソーダを活用する方法もあります。
セスキ炭酸ソーダは、油汚れや皮脂汚れに強く、キッチンまわりやペットの通り道の黒ずみなどにおすすめです。
使い方は簡単です。
市販のセスキ水(スプレーボトルタイプ)を気になる箇所に吹きかけたあと、水で湿らせて絞ったクロスで優しく拭き取るだけ。
その後は、念のため水拭きと乾拭きで成分を残さず仕上げてください。環境や肌への負担も少なく、日常的に取り入れやすいお掃除アイテムです。
黒ずみを防ぐ3つの暮らしの工夫
フローリングの黒ずみは、日々のちょっとした習慣で予防が可能です。
まず、観葉植物や水槽は直接床に置かず、受け皿や吸水マットを敷くようにしましょう。万が一水がこぼれても、床に直接触れなければ黒ずみにはつながりません。
また、寝室などで布団を直に床に敷いている方は、すのこや除湿シートを活用することで湿気や汗による黒ずみを予防できます。
そして、調理中に油がはねた場合や飲み物をこぼした際は、なるべく早めに拭き取ることがポイントです。
こまめな拭き取りが、長期的な黒ずみの発生を防ぎます。
まとめ
フローリングの黒ずみは、原因と性質を理解すれば、日常のお手入れで十分対応可能です。
軽い汚れには中性洗剤を、しつこい汚れには専用クリーナーやセスキ炭酸ソーダを使って対処し、適度な水拭き・乾拭きを組み合わせることが大切です。
また、黒ずみを作らないためには、日常の習慣の中で湿気や油分への配慮をすることが、何よりも効果的な予防策になります。
無理なく取り組める範囲で、床にやさしい暮らしを心がけてみてください。
きれいなフローリングは、住まいの印象をぐっと明るくしてくれますよ。