無垢フローリングの樹種と表情とは?

無垢フローリングの樹種と表情とは?

長野市無垢フローリングの樹種と表情

木材は独自の香りや木目の美しさといったディテール面において、いつの時代でも世界中で愛されてきました。

そんな木材ですが、植林することで再生産できる循環型の資源として、近年あらためて注目を集めています。
鉱物資源、石油・石炭のような化石資源が枯渇するのと比べ、木材は未来に残せる「持続可能な資源」です。

建築資材としても適す木材ですが、詳しく言えば樹木の種類によって少しずつ違います。

樹木が生息する地域の気候や地質による影響を受けるためです。

寒暖な地域の樹木はまっすぐに伸び、針のようなとがった葉の形をしていて針葉樹と呼ばれます。
成長が早く軽いのが特徴です。それに対して、温暖な地域の樹木はだんだんと枝を広げていき、こんもりとした形になり広葉樹と呼ばれます。
葉の形も同じように丸みをおびていて、ゆっくりと成長するため重くどっしりとしています。

この成長の速度は、柔らかさや硬さにもなって現れます。

一般的な木材の特徴には、
①断熱性
②弾力性
③硬度がある
④香り
⑤調湿作用
などがあります。

無垢フローリング材の種類

無垢フローリングの知識一概に無垢材といっても、その種類は様々です。
フローリングにはどんな木が使われているのでしょうか?
通常、フローリングには一枚板で加工されている無垢材や、無垢材を薄くスライスしたものを表面に貼り付けた複合フローリングがあります。

どんな無垢材があるのか、お気に入りのものがあるのか見ていきましょう。

樹種と表情を理解してフローリングを選びましょう。

山桜

ヤマザクラは日本に広く分布しており、本州、四国、九州で見られます。
また、朝鮮にも分布しています。
サクラ類は北寄りの地域に分布しており、本州中部以北、北海道、南千鳥で見られます。日本以外ですと、サハリン、中国東北部、シベリアなどで見られます。
樹種の特徴:多くの品種がありますが、木材としてはあまり利用されていません。
心材と辺材の色がハッキリと分かれており、心材は褐色、辺材は黄白色または淡黄褐色をしています。
虫の害を受けやすいため、傷がついた後に癒合したために出来る小さい斑点が多数見られます。
耐久性は高く、加工もしやすい素材とされています。
木材だけでなく、生薬としても利用されています。

杉(スギ)

フローリング材杉日本に広く分布しており、北海道や屋久島でも見られます。
各地で多く植林されており、日本の代表的な木材です。
乾燥が早く、木目に沿って縦方向に割れやすい性質があります。
色はやや赤みがかっており、淡紅色〜赤褐色をしています。
素材として心材が黒くなっているクロシンは水分量が多く、見た目や利用上問題があるため木材には不向きです。
特有の芳香を持っています。
年輪がはっきりとしており、肌目は粗くなっています。 

檜(ヒノキ)

フローリング材ヒノキ日本に広く分布しています。

福島県東南部以南、四国、九州でみられます。
中でも、天然産は木曽、高野山、高知県西部などが挙げられます。
人口造林として有名なのは、尾鷲、吉野、天竜、和歌山などです。
古来から日本で利用されており、神社や仏閣などに利用されています。
ヒノキは杉と同様に広く造林されていますが、他の木材と比べ、高級とされています。
色は心材が淡紅色で、辺材はほとんど白色をしています。
の樹木と比べて、年輪がはっきりしておらず、肌目が精となり、均質な材料です。
心材の耐久性が高く、長期の水湿に耐えることができます。
また、きれいに仕上げると美しい光沢がでます。
さらに、ヒノキは特有の芳香があります。

ナラ(ブナ科)/オーク(ブナ科)

フローリング材ナラアジアが原産であり、英語でオークと呼ばれる樹種には常緑性のカシも含まれますが、世界に数百種が存在する落葉広葉樹のナラを指すのが一般的です。
オークと呼ばれている木も北米や欧州原産のブナ科で、ナラの仲間です。
心材は淡褐色、辺材は灰白色で年輪がはっきりしています。
木材としてのオークはヨーロッパ原産のヨーロッパナラが代表的な存在で、ホワイトオークやレッドオークなどの北米産も人気を集めています。
直線的な柾目を特徴としており、柾目を横切るような虎斑の縞模様を持つ希少な材は高級家具に最適です。

マボガニー

フローリング材マボガニー中米、南米北部の主に太平洋側に分布しています。
センダン科の広葉樹。散孔材。
世界的に最も高く評価されている銘木の一つで、辺心材の区別は明瞭で、辺材は黄色っぽく心材は淡紅褐色から淡橙褐色を呈し、金色の光沢があり、長い間光にさらすと色合いが濃くなります。
また、柾目面にはリボン杢が現れることがあります。
材の加工性や採寸安定、耐久性など優れ、天然乾燥の速度も速く、狂いや割裂も少ないです。
塗装を施さなくても木材の表面に赤、橙系の美しい仕上がりを得ることが出来ます。
家具材、彫刻材、楽器、模型、内部装飾材、また、高級車のダッシュボードやハンドル、シフトノブなどにも伝統的に用いられています。

チーク(クマツヅラ科)

フローリング材チーク東南アジア、タイ、ビルマ、インドネシアなどに分布しており、ウォールナット、マホガニーと共に世界3大銘木の一つに数えられています。

チーク材はシソ科チーク属の落葉性高木から取れる木材で、住宅などの建築材や家具・船舶の材料としても使用されてきました。
世界3大銘木の1つに数えられるチークはインドや東南アジアなどアジアの熱帯地方に産し、現在はインドネシアやミャンマーが主要な産地となっています。
木材としてのチークは材質が堅く水に強いのが特徴で、十分に乾燥させた場合は伸縮率も小さく家具の材料に最適です。
優良高級材としてはマホガニーとも並び称されるほど品質に定評のあるチーク材は木目の美しさに定評があり、高級ホテルや豪華客船の内装にも使われてきました。
油分が多いチーク材は耐久性や耐水性が高く水拭きにも耐えられるため、フローリング材としてもメンテナンスがしやすいという特長を持ちます。

心材は金褐色や赤褐色、辺材は黄白色で、特有の光沢や香りを持ちます。

パイン(マツ科)

フローリング材パイン一般に北米やヨーロッパが原産です。

マツ科の針葉樹から取れるパイン材は、柔らかくて加工しやすいことからカントリー調の家具やフローリングなどの住宅素材として使われています。
生育の早い熱帯地方のマツもパイン材として流通していますが、寒冷地に産するマツの方が木目も詰まっていて良質です。
パイン材は節が多いという特徴を持ち、自然な風合いを持つ木目が温かさを感じさせてくれることで人気を集めています。
新しいうちは白や薄い黄色をしていますが、木材に含まれる油分の経年変化で飴色になり独特の味わいが出る点も人気の秘密です。
また、フィトンチッドという物質に由来する独特の香りを持ち、森林浴のような癒やし効果も得られます。
歩行間が良く人気の樹種です。

メープル(カエデ科)

フローリング材メープル五大湖周辺であるアメリカ東部からカナダ北東部にかけて広く分布しています。
シュガーメープルが有名で、カナダの国旗はメープルが描かれているのはよく知られています。
心材は赤茶色、辺材は白みがかった赤褐色で波形の美しい縦模様や鳥の目のような杢が現れるものもあり、「バードアイ」と呼ばれ高級素材として扱われています。
いくつかの系統に分かれていて、材木をしてはソフトメープルとハードメープルに分類されます。
メープルは日本では楓と呼ばれていますが、国産の楓はカエデ材と呼ばれていて別のものとして考えられています。
アメリカの厳しい寒さに鍛えられたメープル材は、衝撃や摩擦に強く時間と共に全体が飴色になるので、経年劣化が楽しめます。

チェリー(バラ科)

フローリング材チェリー中米および南米の北部、アメリカ東部、カナダの大西海岸に分布しています。
チェリーは日本のヤマザクラと同じ樹種で正式には「ブラックチェリー」と呼ばれ日本のサクランボより黒みの強い赤黒い実を付けます。
辺材は少し桃色がかった乳白色で、心材は桃色がかった淡褐色、辺材、辺材の境界は明瞭ではっきりしています。
きめこまかくてなめらかな木肌が特徴です。
また、経年によって艶が増します。

乾燥すると寸度の安定した強い材料となり、艶出し材などで仕上げると大変美しい仕上りを得ることが出来るため、家具としての価値が高く、重宝されている木材です。

 

ローズウッド(マメ科)

フローリング材ローズウッドインド南部、インドネシア、東南アジア、南米に分布しています。
紫壇とも呼ばれ、銘木としても知られています。

紫がかった独特の色調を持ち、とても堅い木材で非常価値の高い材料として重宝されており、現在では、ある程度の幅の取れるものは入手困難となっています。

辺材は灰白色、心材は暗赤紫褐色で、辺材、心材の境界は明瞭で見分けやすいです。
これらが美しい縞模様をつくります。

乾燥時間は掛かりますが、乾燥後は安定性が高くなり、色も鮮やかになります。
硬度が高いので、加工時に割れやすく困難ですが、仕上げは杢理が荒いため、目止めが必要になりますが蜜蝋などのワックスで仕上げると紫色が際立ち、とても美しい仕上がりになります。

内装材に使用されますが、特に家具材としては最高級品の材料です。
重量感があり、狂いが少なく、害虫にも強い性質があります。

カリン(バラ科)

フローリング材カリン東南アジア、中国が原産です。
心材は赤褐色、辺材は褐色から淡黄色をおび、濃淡の縞模様が見られます。
湿気にも強いことから床材に多く使われます。
また割れにくい性質があるため、家具や造作にも多く使われます。

 

ウォールナット(クルミ科)

フローリング材ウォールナットアメリカ原産の広葉樹で、日本では北海道に分布します。
世界三大銘木の一つとして非常に質に高い木材として、17世紀後半から人気が上昇した木材です。

辺材は灰白色、心材はくすんだ淡い褐色~黄褐色、時に淡い紫色を呈しており、辺心材の境目は明瞭で
木理は交錯し、肌目もやや粗いが、独特の光沢をもちます。
軽軟で加工性がよい上、割れや狂いが少なく、靱性も高いのが特徴です。

アカシア

フローリング材アカシア世界中に600~1300もの種類の樹種が存在しています。
原産地は北米東側にあるアパラチア山脈付近、オーストラリア大陸のニューサウスウェール州等の熱帯~温帯地域を中心に広く分布しています。
日本にも生息している樹種ですが、気温や環境の問題により関東より北の地域では育たないとされています。
木柄は心材が茶色、辺材が白色であり、ウォルナット材に似た濃く深みのある色合いを持っており、重厚な材質と合わさって高級感が際立ちます。

クリ

フローリング材クリ福島県、宮城県、岩手県、島根県などに分布が多いです。
食用にするクリを採取するために植栽されています。
心材は褐色、辺材はやや褐色を帯びた灰白色で、両者の差ははっきりとしています。
今でもクリを多く生育している地方で、ほとんでの柱がクリでできている建物をみることがあります。
これらは建築材料としての優秀性を示すよい例です。
年輪の境に大きな導管が帯状に配列していて、環状になっているので、年輪がはっきりしています。
クリの導管は日本の広葉樹の中ではもっとも大きい部類に入ため、肌目の荒い木材となっています。
切削などの加工は難しく、表面の仕上がりは中庸です。

ページ上部へ戻る