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マンションのフローリングリフォームで注意すること
「マンションのフローリングの張替えリフォーム」を検討した時に何か気を付けることあるのか疑問を持たれるでしょう。
そんな方のために、マンションのフローリングリフォームについて防音規定の内容も含めて徹底解説していきますのでマンションにお住まいでフローリングのリフォームをお考えの方はぜひご覧ください。
マンションの独自規制を守る必要がある
マンション独自の制約(防音規約)があるため、そのを守っていなければフローリングをリフォームすることができません。
防音規約とは、すべての住民が快適に過ごすことができるように下の階の住民に生活していると出てしまう音(足音、洗濯機の音、掃除機の音、子どもが遊ぶ音など)が響かないようにしなければいけない。ということを記載したものです。
マンションの遮音基準は、マンションによって違いますが、基本的に45L~41Lとなっています。
それぞれのマンションが定めている数値を下回っているフローリングを選ばなければいけません。
どのくらい防音性があるフローリングなのかはカタログに載っていますのであらかじめ規定を確認しておいてから選ぶことをおすすめします。
マンションの床の構造とフローリングの種類、フローリングの貼り方
マンションの床の構造
マンションの床構造は、主に二通りあります。
床を二重に敷き詰める、二重床とコンクリートスラブに直にフローリングを張る方法です。
二重床は、スラブの上にパーチクルボードと支持脚で、床を造ります。
そのうえにフローリングを張っていきます。
仕上げに床スラブとフローリングの間にできた隙間に排水管、ガス管、電気配線などを通します。
このようにして二重床はつくられています。
もう一方の直貼りは、コンクリートの上の専用接着剤を使い張っていきます。
直貼りには遮音性能があるフローリングを採用します。
ここまで、マンションの床構造をご紹介してきましたが、フローリングの貼り方
遮音性能があるフローリングについて
音を吸収するフローリングには、衝撃吸収フローリングと遮音フローリングの2種類がありますので、それぞれの特徴を解説していきます。
衝撃吸収フローリング
遮音フローリングとは、裏面に特殊な吸収性の高い素材が貼り付けてあるフローリングで、音が響くのを防ぐことはもちろん滑りにくくなるという特徴もありますので、小さな子どもがいるという家庭におすすめのフローリングです。
遮音フローリング
遮音フローリングとは床への衝撃音を減らすためになかに遮音素材が入っているフローリングで、大きい物音でも吸収することができますので、家具を動かすことが多い人や、音楽が趣味だという人におすすめのフローリングです。
遮音フローリングは、表面が柔らかい素材のものが多いので赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭にもおすすめです。
衝撃吸収フローリングと遮音フローリングにはそれぞれ特徴がありますので、ご家庭の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
遮音性能のデルタ値について
階下に音を伝わらせないための遮音について(デルタ遮音性能)
階下に音を伝わらせないための遮音のことをデルタ遮音性能といいます。
デルタ遮音性能とは、先ほど~マンション独自の制約があるため、その制約上でなければリフォームできない~のなかで紹介した防音性を表す新しい単位のことです。
L値は空間性能を推定したものであったのに対して、デルタ遮音性能は、床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品そのものの防音性能を表すものです。
数値が大きくなるほど防音性が高いということになります。
マンションのフローリングを選ぶときはデルタ遮音性能を見てから決めると良いでしょう。
マンションフローリングリフォームの時期や目安とは
マンションフローリングリフォームの目安は、張り替えてから15年~20年だといわれていますが、劣化が進んできた時点で張り替えた方が良いでしょう。
フローリングの劣化が進んできたときはフローリングに次のような変化が起き始めます。
フローリングの劣化が進んできたときのサイン
①大きな傷や汚れが目立ってきた
大きな傷や汚れが目立つようになったら劣化が進んでいるサインです。
②日光の当たる側の色あせがひどい
フローリングは、日が当たることで色があせてきますので、明らかに色が違うところがあれば注意が必要です。
③歩いたとき床が沈んだような感じがする
冒頭でもご紹介したように歩いたときに板が沈む感覚があるときは、板の奥深くの劣化が進んでいるサインですので早めに張り替えたほうがいいでしょう。
④フローリングの板の剥がれが目立つ
フローリングの板の剥がれが目立つ場合は、かなり劣化が進んでいるサインですので早急にリフォームする必要があります
⑤物を落としたときの衝撃によるへこみや、すり傷が目立つ
物を落としたときの衝撃によるへこみや、すり傷が目立つようになってきたら劣化が進んでいる証拠です。
⑥なかの合板が見えてきた(合板フローリングの場合)
表面の板が剥がれたりしてなかの合板が剥がれてきたら剥がれてきたら張り替え時です。
⑦床がきしむ
歩いているときに床がきしむようになったら劣化が進んでいるサインです。
このような現象が起き始めたら張替えを検討したほうがいいでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
マンションのリフォームに際しての注意点はご理解いただけましたか?
多くの、リフォーム会社さんがマンションリフォームについて行える事と行えない事が分かっていると思います。
ただ、フローリングの貼り方によっては階下へと騒音が伝わってしまいます。
遮音性能や安全性が求められるマンションのフローリングリフォーム、経験豊富な業者に依頼することで話をスムーズにすすめることができます。
弊社ではマンションのフローリングのリフォームも受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。