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無垢材や無垢フローリングにはどんな種類とがあるのか?使われている樹種について
オーク
【オーク 】 市場名: オーク、ヨーロッパオーク 科名: ブナ科 比重: 0.68〜0.80
オークという単語は常緑性のカシと、落葉性のナラの両方に用いられます。
世界中で数百種類存在しており、北米大陸一帯に広く分布しています。
辺材は非常に硬く、木目がはっきりとしていて、柾目面にシルバーグレイン(虎斑)が現れるのが特徴で、弾性がある為、古くから欧米では床材はもちろん、家具、船舶、ワインやウイスキーの樽など様々な用途に使用されてきました。
日本でも住宅の床で幅広く使用されています。
オークはヨーロッパの木々の中でひと際大きく、立派なので森の王と呼ばれています。
ギリシャ神話のゼウスやヘラクレス、スラブ神話のペルンなどの神木とされるなどヨーロッパの神話に度々登場し、生命力や長寿のシンボルとなってきました。
パイン
【パイン】 市場名: パイン、レッドパイン 欧州アカマツ 科名: マツ科 比重: 0.47
パイン材とは日本でもおなじみの松を加工した木材です。
欧州全域、中央アジア、シベリアにかけて広く分布していますが、50種類以上あるマツの中でも主に欧州アカマツが使われています。
針葉樹特有の柔らかさと他の木材と比べてリーズナブルな価格ということもあり、DIY用の加工素材としても人気があります。
パイン材は白っぽい黄色の色合いと必ず入っている節が特徴ですが、材全体に油分が多いので経年変化では艶っぽい飴色に変化します。
全体的にやさしい印象を持つパイン材は、カントリー調の家具の素材として有名です。
チーク
【チーク】 市場名: チーク 科名: クマツヅラ科 比重: 0.57〜0.69
マホガニー、ウォルナットと共に3大世界最高級材のひとつで家具や彫刻、船舶、建築、床材などに用いられます。
東南アジア、タイ、ビルマ、インドネシアなどに分布しています。
製材した直後はあまり美しさを感じられないが、年月を経て少しずつロウ状の成分が染み出て深みのある落ち着いた色合いになります。
木理が通直で加工しやすく、乾燥に時間はかかるが割れや反りが出にくく、伸縮率も小さく、湿気や虫害に強いのが特徴です。
カバ
【カバ】市場名:カバザクラ 科 科名:バラ科 比重:0.50~0.69
サクラと言う名前がついていますが、性質的には白樺などの樺に似た性質の無垢材です。
明るい色でツヤがあり上品な印象で、山桜のようにやや黒みがかった凛々しい木目とは異なります。
それでいて触れた感覚が山桜と似ており、すべらかな印象を与えるためテーブルなど人の手に触れる場所に用いるのも良いかも知れません。
設置すると艶もあり、新しいカバザクラの無垢材は輝きすらあります。
加工しやすい特徴もあり、それでいて安価と言う特性からコストパフォーマンスに優れているという点も注目です。
ヒノキ
【ヒノキ】市場名:ヒノキ 科名:ヒノキ科 比 重:0.41
古くから日本建築で盛んに用いられる無垢材です。高級感のある質感から高級木材として知られています。
しかし、戦後に行われた大規模な植林によって供給量が増大したことから価格は下がり、現在はそこまで高価な無垢材とは言い切れなくなりました。
特徴としては、栽培した地域を選ばない均一な品質、強度の高さ、そして香りの良さや清潔な色合いです。
ヒノキは東北では寒冷な気候や降雪などで植林されていないものの、各都道府県で積極的に栽培されている木材と言えます。
それでいて各地のヒノキの品質は均一であり、ブランドにこだわらければどの産地でも高い品質です。
強度も高く、杉以上とされており構造材にも耐えられます。 そして色合いもやや艶めいた白っぽさのある黄色で清潔な色合いも特徴です。
バーチ
【バーチ】市場名:バーチ、カバ・カンバ(樺)、カバノキ 科名:カバノキ科 比重:0.57~0.63
日本ではカバとして知られている木材です。
先ほど紹介したカバザクラに性格の似た木材で、材質は固く、均等な木肌を持っています。
加えて強度も強い事から床材としても頻繁に用いられる無垢材です。
海外産のものが多いですが、北海道産のメジロカバは希少性の高さから高級な木材として知られています。
メープル
【メープル】 市場名:メープル、ハードメープル、サトウカエデ 科名:ムクロジ科 比重:0,70
産地はカナダ及びアメリカ北東部。
高さ30~40メートルになる落葉高木。
サトウカエデともいい、樹液からメープルシロップや、メープルシュガーがとれます。
辺材は淡い灰白色。心材は灰色をおびた黄褐色。
材質は重硬で肌目は緻密。削るさいに逆目がおきやすい材料です。
加工はやや難しいがステインやつや出し加工で美しく仕上がります。
家具材、床材、楽器材、建築材に使われいます。
アカシア
【アカシア】 市場名:アカシア、ニセカエデ 科名:マメ科 比重:0,78
産地は北米大陸の東側にあるアパラチア山脈周辺。
現在は砂漠化している中近東にもかつては生育していたと言われています。
製材品の出荷はアメリカ合衆国のテネシー州やケンタッキー州が主。
アカシアの仲間は非常に種類が多く800種類にも及びます。
直径1~1,5メートル程度に成長。 原産地の北米では木材としての評価が高く、開拓時代から重要な樹種として扱われてきました。
茶色をベースとして白色がまだらに入る特徴的な木目。重厚な木材のため加工は困難だが、腐食や磨耗には非常に強く乾燥後の収縮が少ないと言う木材として優良な特徴を持っています。
現在はフローリングの材料などに多く使用されるが、 アメリカの開拓時代にはその強靭さを活かして馬車の車輪や車軸の材料としても使用されており、その後は電柱や支柱、枕木や造船の材料として使用されていた時代もあったようです。
サウスパリサンダー
【サウスパリサンダー】 市場名:サウスパリサンダー、マダガスカルローズウッド 科名:マメ科 比重:0,85
産地はマダガスカル。
辺、心材の区別は明瞭。心材は灰色かかった黄褐色から濃褐色の縞を持つ。
辺材は黄白色ないし赤みをおびた白色。
肌目は精、木理は直通。木質は重厚で狂いが少ないです。
虫がつきにくく、耐久性に優れています。
つやがあり、乾拭きするだけで光沢が出てくる特徴があります。
木目の模様が美しく、楽器や高級家具に使用されることが多いです。
栗
【栗】 市場名:栗 科名:ブナ科 属名:栗属 比重:0,55
北海道西南部から本州、四国、九州に生育。
朝鮮などにも分布。
辺材は灰白色で、心材は黄褐色。
辺材の境界は明瞭ではっきり。
クリの木は乾燥は難しいが耐久性、耐水性に優れており、通常の木だと腐食されやすい家屋の土台の材料として昔から利用されてきました。
虫の害も特別な処理などを必要としない程、耐性があります。
狂いの少ない良質の木材だが現在は蓄積量が減ってきています。
テーブルやカウンターの天板として利用された際は漆などで仕上げると木目がはっきりとし、美しい仕上がりになります。
アメリカンチェリー
【アメリカンチェリー】 市場名:アメリカンチェリー 科名:バラ科 比重:0,58
チェリー材の主な産地は ペンシルベニア州・バージニア州・ウエストバージニア州・ニューヨーク州など。
特にペンシルベニア州は良質なチェリー材の産地として知られています。
辺材は桃色、心材は赤褐色から濃褐色。材質は重硬で肌目は緻密。
乾燥には時間がかかるが、切削などの加工性は良いです。
日焼けで濃い赤色に変化していく材木。
古来から高級家具などに使われています。
杉
【杉】 市場名:杉 科名:ヒノキ科 比重:0,38
本州北部から南は屋久島まで生育する。 秋田杉、天竜杉、吉野杉、日田杉、飫肥杉(おびすぎ)、屋久杉などが有名。
高さ50 mに達するものもあるが、生育条件などによっては幹が太くなります。
辺心材の境界は明瞭で、辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色、時に黒褐色を帯びる。木目は鮮明で通直。
材はやや軽軟で、比較的狂いは少なく、切削などの加工は容易。耐水性にやや劣る。
木目に沿って縦に割れやすいです。
建築用材として使用する際には伐採して製材後に乾燥する必要があるが、心持ち角材の乾燥時に問題となる心材の含水率もヒノキ等と比較して高く、変異幅も大きいです。
低含水率材は約50パーセントのものもあるが高含水率材では200パーセントに達するものもあります。
このことはスギの利用上の問題のひとつとなっています。
建具材、包装用材、電柱など用途は多様で、様々な物に使われています。
ケンパス
【ケンパス】 市場名:ケンパス、南洋カリン 科名:豆科 比重:0,77~0,95
産地はマレーシア、インドネシア、ニューギニアなどに分布。
粘りがあり強いので、主に脚物家具に使われています。
濃色を利用しての室内装飾材や梱包材、枕木などにも用いられます。
色調 心材の色は赤褐色、辺材は淡黄白色、境界は明らか。
材質 木理は交錯、肌目は粗い。
木質は重硬、乾燥の際割れが生じやすいが、狂い少なく耐久性は高いです。
カリン
【カリン】 市場名:カリン 科名:マメ科 比重:0,81~0,90
バラ科の果樹・花木として知られる庭木のバラ科のカリンとはまったくの別種。
日本の八重山諸島に分布するヤエヤマシタン(八重山紫檀)とは近種です。
金木犀に似たオレンジ色の小さな花が密集して咲きます。
芳香があるが、花期は短く1~2日。直径70~80cm、樹高はせいぜい25~30m程度の中径木で、樹幹は短く根張りが広く大きく、樹冠は垂れ下がっています。
産地 タイ・ラオス・ミャンマー・インド・インドネシアなど東南アジア一帯。
心材はやや紫色を帯びた赤褐色、辺材は淡い黄白色。
木材の部類ではかなり硬い部類になるります。
また重量も重い。耐久性は高いです。
ローズウッド
【ローズウッド】 市場名:ローズウッド、シタン 科名:マメ科 比重0,75~0,85
ローズウッドは紫がかった独特の色調を持った、とても硬い木材で数ある木材の中でも非常に価値の高い材料として重宝されています。
現在ではある程度の幅の取れる物は入手が困難な状況。
樹木は大きい物で樹高が24m程度、胸高直径は0.9~1.5m程度にまで成長します。
ローズウッドとは本来、特定の樹種を指す名前ではなく、産地によって「アフリカンローズウッド」「インディアンローズウッド」「ブラジリアンローズウッド」「ホンジュラスローズウッド」などに分けられています。
日本では一般的にインディアンローズウッドの事を単にローズウッドと呼んでいます。
乾燥は時間をかけてじっくりと行う必要があり、乾燥後は安定性が非常に高くなる特長を持ちます。
硬度が高い種なので加工が困難でやや割れやすいです。
辺材はヒラタキクイムシの害を受けやすいが心材は非常に耐久性があります。
ホワイトアッシュ
【ホワイトアッシュ】 市場名:タモ、アッシュ 科名:モクセイ科 比重:0.69
ホワイトアッシュは樹高24~37m、胸高直径は0.6~1.5mほどの大きさに成長する木です。
辺心材の境界は明瞭で、辺材は淡い黄白色、心材はくすんだ褐色をしています。
年輪は明瞭で、時に美しい杢を有しているのが特長です。
硬質で弾力性に富むため、野球のバットやテニスのラケットなどに使用される材もありますが、多くは家具や装飾材、日常器具に合板の材料などとして利用されています。
適度に堅く、耐久力に富んでおり加工性も良く、釘やネジの保持力や接着性にも優れています。
乾燥はしやすく、スチーム曲げにも適しており。 ステインや艶だし加工で美しく仕上がります。
パイン
【パイン】 市場名: 欧州アカマツ、イエローパイン、ホワイトパイン、ポンデロッサパイン科名:マツ科 比重:0.47
マツ科の常緑針葉樹でヨーロッパ全域、中央アジア、シベリアにかけて広く分布しており、日本へはスウェーデン、フィンランド、ポーランド、ロシアから大量に輸入されています。
辺心材の区分は明らかで、辺材は黄白色ないし淡赤色で、心材は淡赤褐色ないし赤褐色を呈します。
木理は通直で、日本のアカマツによく似た木質をしています。
乾燥は容易で、乾燥後の材の安定性がよく、建築用材、土木用材、梱包用材、造作材、パルプ用などに使われます。
マツ
【マツ】 市場名: アカマツ、クロマツ 科名:マツ科 比重:0.42~0.62/m3
木材輸入の自由化、スギ林の放棄、防腐・加工技術の進展などで外国からの輸入は増えています。
英語でマツを指すpineに因んでpine材と呼ばれることも多いです。
木造建築などにも用いられますが、一般にスギやヒノキと比べて耐腐朽性に劣るとされており使いどころを選びます。
一般に二葉松は建材として柱や梁に用い、より軟らかい五葉松類の材は水道用木管、木型、曲物、塗物の下地など柱と比べて高度な加工が必要なものに用いられます。
樹脂が多く心材色の濃いものは肥松と呼ばれて珍重され、羽目板や床の間など直接目に触れる箇所に使われます。
タモ
【タモ】 市場名:タモ 科名:モクセイ科 比重:0.55~0.65
タモが生えているところは日本の北海道、海外ではロシアになります。
寒い地方にもよく生えていますが湿地にも生える木です。
また木目がきれいで家具や階段にもよく使用されています。
少し粘りがあり耐久性を持つ無垢材です。
見た目は明るい木材、茶色の色をしています。
普通の木材と比べると少々割高です。
マボガニー
【マボガニー】 市場名:マボガニー 科名:センダン科 比重:0.51~0.65
マボガニーはタモとは違い熱い地域によく生えています。
海外ではキューバ、フロリダ半島、メキシコ、インドネシアに生えています。
マボガニーでもキューバンマボガニーとオオバマボガニー、メキシコマボガニーと種類があり、生えている地域によって名前が変わります。
またマボガニーの見た目は濃い茶色の色をしていて少し目立ちます。
床材にもよく使用されていて丈夫で耐久性もあります。
天然木ということで環境にもいい木です。
カット板を購入する場合タモとほぼ同じ金額で購入出来ます。
ユーカリ
【ユーカリ】市場名:ユーカリ 科名:フトモモ科 比重:0.64~0.71
ユーカリはオーストラリアによく生えていて、ユーカリの葉っぱに関してはコアラも食べます。
若干毒性を持ちますが一方使い方次第では人間の傷治療としても使われています。
成分としても親しまれているユーカリですが、無垢材としても有名です。
マボガニーと同じように環境にいい木材として有名であり、床材や玄関、階段や内部の木材にも使われています。
見た目は薄い茶色をしていてあまり目立ちません。金額はタモとマボガニーよりも若干安く購入出来るところもあります。
どれも無垢材で丈夫な木であり、床や階段など住宅の支えとなる部分に使用されています。
海外の生えているところや環境はいずれも全く違いますが、木目が残っているため自然の親しみを感じながら過ごすことが出来る共通点があります。
日本は湿気が多いですが無垢材は湿気を吸収し快適に過ごすことも出来ます。
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