朝起きて家事を始めると、フローリングの床鳴りが気になることはありませんか?足音が響いてしまったり、子供が寝ている隣の部屋に響いてしまったりと、床鳴りは悩みの種ですよね。そこで今回は、家庭でできる簡単な対処法とメンテナンスのポイントをご紹介します。快適な生活空間を手に入れるために、ぜひ参考にしてください。
目次
床鳴りの原因とは?
フローリングが床を鳴らす主な原因の一つは、木材の乾燥や湿気によるものです。季節や湿度の変化によって、木材が膨張したり収縮したりすることで床鳴りが発生することがあります。また、床の施工不良や床下の問題も床鳴りの原因になり得ます。
床鳴りの種類と特徴
ギシギシ音 | 歩行時に床がギシギシという音を立てるのは、床下の問題や床材の劣化が原因となることがあります。この場合、床の仕上げ材だけでなく、床下工事を行う必要があります。 |
パキッ音 | フローリング本体に原因があると考えられます。床を丸ごと外すなどの大規模な工事は不要のため、費用が比較的抑えられます。 |
ギコギコ音 | 接合部が当たってる音です。仕上げ材、床下地の両方の可能性があります。 |
キュッキュ音 | 下地が壁に当たってる音です。接合部が当たっています。 |
音がなる(ならないこともある)+フワフワする | 土台や躯体側が腐朽して、シロアリの被害に遭っている危険があるため放置せずにすぐに業者に見てもらいましょう。 |
音の種類と特徴を書いてみましたが、正直一般の方が音で判断するのは非常に難易度が高いと思います。プロは何度も床鳴り補修工事を経験しているので感覚でわかるのですが…。
業者に連絡して見てもらったほうが簡単で確実ですが、市販されている床鳴り防止剤を使ってみて、効果が実感できなければ業者に問い合わせるのも良いかと思います。
フローリングの床鳴りを解消する方法
家庭で簡単に床鳴りを解消するためには、以下のような方法があります。
床下の調整
フローリングの床鳴りの原因は、床下の状態によることが多いです。まずは床下を確認し、床がしっかりと固定されているかをチェックしましょう。床下にアクセスするためのハッチやドアを開け、床下にある材料や構造物が傾いていたり、緩んでいたりしないかを確認します。もし問題があれば、専門家に相談して修理してもらいましょう。
床材の選択
フローリングの床鳴りを軽減するためには、適切な床材を選ぶことも重要です。床材にはさまざまな種類がありますが、特に床鳴りを気にする場合は、柔らかさや弾力性のある床材を選ぶと良いでしょう。また、フローリングの下にクッション材を敷くことで、振動を吸収する効果も期待できます。
床鳴り防止剤
ホームセンターなどに売っている床鳴り防止剤のキットで直ることもあります。
部屋の湿度管理
加湿器や除湿器を利用して、部屋の湿度を適切なレベルに保つことで、木材の収縮・膨張を抑えることができます。
フロアの清掃とメンテナンス
定期的な掃除や床のメンテナンスを行うことで、床鳴りを軽減できます。特に隅々まで丁寧に掃除し、床下の状態を確認することが重要です。
床鳴りの修理費用
費用は状況または規模により補修方法が異なるため、いくらかかるというのは一概にはいえません。目安を載せておきますが、あくまで参考程度としてください。
隙間補修 | 全面張り替え | DIY |
隙間の目地材交換や木材の増し打ち | フローリング板の全面取り替え | 簡単な隙間補修はDIYで対応可能 |
平均費用: 5,000円~20,000円 | 平均費用: 50,000円~200,000円 | 必要工具: 目地刀、木工ボンド など |
全面張り替えで下地から交換しないといけないような場合には、規模によりますが20畳のフローリングでおよそ10~15万円(諸経費別)ほど必要です。
下地交換はなしで、仕上げ材だけを部分的に張り替えるだけで床鳴りが直るということもあります。その場合には床鳴り防止材で直るかもしれません。
メンテナンスのポイント
温度と湿度の管理
フローリングは温度と湿度の変化に敏感です。床材が膨張や収縮することで床鳴りが発生することがあります。特に冬場や梅雨時は湿度が高くなりやすいため、加湿器や除湿器を使用して湿度を調整しましょう。
定期的な床のメンテナンス
床の定期的なメンテナンスも床鳴りを防ぐために重要です。掃除機での掃除や床の拭き掃除を定期的に行い、ほこりや汚れを取り除きましょう。また、床の表面の傷やキズがある場合は、早めに補修することも大切です。基本的なことですが、水をこぼしたらすぐに拭き取るようにしましょう。
重い家具の配置
フローリングの床鳴りは、重い家具の配置によっても影響を受けることがあります。重い家具を移動する際は、床を傷つけないように注意しましょう。また、家具の下にフェルトパッドを敷くことで、床との摩擦を軽減することもできます。
床鳴りを予防するための注意点
新しいフローリングを施工する際やリフォームする際の注意点
- 適切な下地処理や施工方法を選択する
- 高品質な床材を選び、施工を信頼できる業者に依頼する
- 定期的なメンテナンスを行い、床の状態を確認する
日常生活の中での注意点
- 湿気に気を付ける
- 水をこぼしたらすぐに拭く
まとめ
フローリングの床鳴りは、日々の生活を不快にさせる問題ですよね。この記事では、その原因や対策について、初心者の方でも簡単に理解できるよう解説しています。例えば、床下の状態を確認したり、適切な床材を選んだり、専用の防止剤を使ってみるといった方法があります。修理が必要な場合は、費用や注意点も押さえています。また、床鳴りを未然に防ぐためのコツや、定期的なメンテナンスの重要性にも触れています。快適な生活空間を手に入れるための役立つ情報が詰まっているので、ぜひ参考にしてみてください。