フローリングは家の中でも最も目につく部分の1つです。しかし、時間の経過とともに傷や変色が気になることもあるでしょう。毎日必ず接する部分なので、フローリングがもっときれいになったらいいのにと感じる人は多いのではないでしょうか?家がきれいだと、それだけで気持ちよく過ごせますよね。
フローリングは範囲が広いので、色によって部屋の印象が大きく変わります。そんなとき、サンダーを使ってフローリングの塗装を剥がし、きれいに仕上げる方法が考えられます。
この記事では、フローリング研磨に欠かせないサンドペーパーの番手について詳しく解説し、DIYでの作業や剥離剤の使用についても注意点をご紹介します。床を美しくリニューアルするために必要な情報をお伝えします。
目次
フローリング研磨にふさわしいサンドペーパーの番手とは?
などの理由で、サンダーでフローリングの塗装剥がしをしたい、つまりフローリングを削りたいというお話はよくお聞きします。
床の専門業者で施工する場合は床専用のサンダーとサンドペーパー(耐久性に優れたもの)を使います。ペーパーの番手は40~240ぐらいのものを順番に使います。粗掛け、中掛け、仕上げという順番で3工程で行います。
体育館であれば、場合によりますが、36→60→100→ポリッシャー(仕上げの研磨)という順番でかけていきます。理由は、傷や筋が残っていると塗装したときに凹凸が目立つからです。きれいに仕上げるためにはこのような工程が必要です。
フローリング研磨はDIYでしてもいい?
結論から言いますと、自分で広範囲のフローリングを削ってもきれいにできないのでおすすめはできません。
部分的にやるならペーパーの番手は40~240を使えば削ることはできます。ただし、削れない場合もあります。例えば塗膜が硬すぎる場合です。そういう場合は工程を変えたり、番手を変えたりしてみるといいでしょう。また、削れすぎる場合もあります。例えばすでに塗装が剥がれている場合です。そういうケースでは、3工程でやるところを2工程にしたり、1工程にしたり、やりながら調整する必要があります。DIYの場合は、専用の道具ではないので時間がかかるかもしれません。
作業する場合には必ず集塵対策をしましょう。養生したり、木くずの対策をするなどです。
DIYでの研磨作業に失敗すると、やる前の方がマシだったという結果になる可能性もあります。慣れない作業で加減がわからず、思った以上に疲れて翌日の仕事に差し支えるなんてことも。失敗したので直してくれと依頼されれば、業者で直すことは可能ですが、余計に費用がかかるのはお忘れなく。慣れていない方は、小さい範囲から始めましょう。
こちらに詳しいやり方が記載されているので参考にしてみてください。
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剥離剤は合理的?それとも危険?どっち?
剥離剤を使ったほうが早くて簡単に塗装剥がしができるという考えもあるようですが、危険なので絶対おすすめできません。
剥離剤というのは薬剤なので、フローリングを傷めてしまいます。剥離剤を洗浄して水を使って落としていくのですが、水はフローリングにとって大敵です。フローリングが反り返ってしまう原因になります。そもそも劇薬で溶かしていくということなので、手がただれていまいます。何かの拍子に剥離剤がはねて飛んで、目に入ったらアウトです。合理的だと思って安易に使うのは避けてください。簡単に「防具はしっかりするように」と書いてあるだけだと、そこまで危ないようには感じないかもしれませんが、プロでも使いたくないほど危険な薬剤です。床より身体のほうが大事なのは言うまでもありません。
まとめ
フローリングの塗装剥がし作業には、適切なサンドペーパーの番手を使うことが重要です。番手の選び方やDIYでの作業に関する注意点を押さえることで、効果的にフローリングを研磨し、美しい仕上がりを実現できます。一方で、剥離剤の使用は危険が伴うため、慎重に検討する必要があります。フローリングのリニューアルに取り組む際は、安全を第一に考え、専門家の助言を受ける、あるいは専門家に任せることも大切です。