4~5月は真夏に匹敵するほど紫外線が強いのをご存じでしょうか? フローリングは室内の美しさを演出する重要な要素ですが、太陽光による日焼けはその美しさを損なう可能性があります。この記事では、フローリングの日焼け防止方法と注意点について、お住まいのフローリングがきれいな人はみんなやっているヒケツを詳しくご紹介します。 ぜひ取り入れてみてくださいね。
目次
日焼けの原因と影響
フローリングが日焼けする主な原因は、太陽光中の紫外線です。この紫外線は木材の表面を劣化させ、色あせや変色を引き起こす可能性があります。日焼けによる劣化はフローリングの美観だけでなく、耐久性にも影響を与えることがあります。
フローリングの日焼け防止方法
遮光カーテン
直射日光を遮るために、カーテンを利用することが有効です。これにより、フローリングに直接的な太陽光が当たらず、日焼けのリスクを低減できます。カーテンは遮光タイプがおすすめです。
遮光1級~遮光3級まで等級があり、1級の遮光率は99.99%以上の高い効果が得られます。部屋が暗くなってしまうデメリットがあります。
UVカット機能レースカーテン
部屋を暗くしたくない方はUVカットのレースカーテンがおすすめです。完全に紫外線をカットできるわけではないですが、遮熱、遮像、花粉対策などの高機能な製品が販売されています。
ブラインド
羽根の角度が変えられるので、自分で光の入り具合を調節できるのが1番のメリットです。見た目もシンプルで窓まわりをすっきりとした印象にできます。木目調のデザインのものもあり、北欧風のインテリアがお好きな方にもぴったりです。
ただし、夏には涼しげな印象を与えてくれる一方で、冬は無機質で寒い印象を受けます。機能面でもカーテンと比較すると断熱性に劣ります。そして完全に光を遮ることができない点が、日焼けを防ぐという観点ではデメリットです。
シェード
シェードはカーテンとは異なり、高さの調節ができるというメリットがあります。「直射日光が当たらない高さに調節しておく」「外から室内が見えない高さに調節しておく」というように細かい調節ができます。見た目にもすっきりしており、スタイリッシュな空間を演出することが可能です。比較的小さめの窓に適しています。
UVカットフィルム・コーティング剤
UVカットフィルムや専用のコーティング剤をフローリングに施すことで、紫外線の影響を抑えることができます。これは効果的な日焼け防止対策の一つです。
ラグ・カーペット
番外編ですが、日当たりがいい場所にラグやカーペットを敷くとその下の部分の日焼けを防ぐことができます。床の色、家具の色、テイストに合わせて選んでみてください。寝っ転がったり、くつろいで過ごせるというメリットもあります。
定期的なメンテナンスと清掃
定期的なメンテナンスと清掃を行うことで、フローリングの表面を保護し、日焼けによる劣化を防ぐことができます。埃や汚れを取り除くことが大切です。
日焼け防止の注意点
適切な日よけの選択
フローリングの場所や環境、種類や色合いに合わせて適切な日よけを選択することが重要です。色やデザインだけでなく、遮光率や耐久性も考慮しましょう。
- 木製フローリング
- 適した日よけ:
ウッドブラインドが適しています。木製フローリングと同じ素材の日除けを選ぶことで、統一感が生まれます。 - 注意点:
木製フローリングは日焼けしやすいため、UVカットフィルムを使った窓ガラスやカーテンを併用すると効果的です。
- 適した日よけ:
- フロアタイル
- 適した日よけ:
遮光率の高いブラインドやシェード、遮光性のあるロールスクリーンが適しています。フロアタイルは耐久性が高いため、日焼けには比較的強いですが、直射日光を遮ることで長期間美しさを保つことができます。 - 注意点:
日除けを設置する際には、デザインや色合いをフローリングと調和させることがポイントです。
- 適した日よけ:
- ビニール系フローリング
- 適した日よけ:
UVカットフィルムが施された窓ガラスやロールスクリーンが適しています。ビニールフローリングは日焼けに比較的強い素材ですが、日除けを活用することで長期間美しさを維持できます。 - 注意点:
日除けを選ぶ際には、ビニールフローリングのデザインや色合いに合わせて選ぶことが重要です。
- 適した日よけ:
- ラミネートフローリング
- 適した日よけ:
UVカットフィルムが施された窓ガラスや、UVカット効果のあるロールスクリーンが適しています。ラミネートフローリングは色あせしにくい特性がありますが、日焼けには注意が必要です。 - 注意点:
遮光性の高いカーテンやブラインドを使う場合は、日中でも十分な明るさを確保するようにしましょう。
- 適した日よけ:
遮光率と透過性
日除けを選ぶ際には、遮光率と透過性を考慮することが重要です。遮光率が高い日除けは直射日光を遮りますが、部屋が暗くなる可能性があります。透過性が高い日除けは明るさを保ちながらも紫外線をカットします。
フローリング素材に合わせて選ぶ
フローリングの素材によって適した日焼け防止方法が異なります。木製フローリングやビニール系フローリングなどにそれぞれの床材に適した対策を選びましょう。
日焼けによる損傷の修復方法と予防
修復方法
フローリングが日焼けで損傷した場合、修復するためには以下のような方法があります。ただし、損傷の程度やフローリングの素材によって適切な修復方法が異なるため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
- 表面磨きと再仕上げ
日焼けによるフローリングの色あせや変色が比較的軽微な場合は、表面を磨いて再仕上げを行う方法があります。専用の研磨剤やポリッシャーを使って表面を磨き、新しいコーティングを施すことで、色合いを回復させることができます。 - 専門家による修復
日焼けによるフローリングの損傷が深刻である場合や修復方法が難しい場合は、専門家に修復を依頼することが最善の選択です。専門家は適切な修復方法を提案し、プロフェッショナルな技術でフローリングを修復してくれます。方法としては研磨塗装、リペア、上張り、張替えなどがあります。
小さい範囲だからと自分で部分張替えをするのはおすすめできません。理由は、既存のフローリングの完全再現は難しいからです。購入した当時のフローリングがすでに生産終了していて、似たようなフローリングは見つからない可能性があります。見つかったとしても、既存のフローリングはすでに経年変化や日に当たった影響で色が変わってしまっている場合も多く、部分的に張り替えても不自然になってしまいがちです。 また、交換した部分が後から浮いてくる可能性もあります。どいういうことかというと、フローリングは通常さねで固定されています。さねを切り落として部分張替えしたフローリング材は固定されていないため、接着剤が弱まれば浮いてきてしまう可能性があります。
予防
修復後は、再度日焼けが起こらないように予防策を強化することも重要です。手軽に行えるのはワックスを塗ることです。年に2回塗るだけでかなりの日焼け防止につながります。面倒な方は多少高くても1年の持続効果がある商品を選ぶようにしましょう。
日よけを有効に使い、日々のメンテナンスを行うことで、フローリングを美しく保ちながら耐久性を高めることができます。定期的なケアを怠らず、フローリングを美しく保ちましょう。
ワックスをかける時間がない方は専門業者にフロアコーディングをかけてもらうのがおすすめです。持続期間が数年間あるため、フローリングがいたんでしまってから修復することを考えればずっと安く済みます。そこまでする必要はないと思いがちですが、やった後には「もっと早くやれば良かった」という声をいただくことも多々あります。
火災保険で補修費用を抑えられる?
火災保険では、火事以外にも住まいに関する様々な損害を幅広く保障することができます。今回の日焼けや経年劣化によるもので不測かつ突発的なものではないため利用できません。ただし、併せて補修を検討しているフローリングのへこみや傷などがあれば、条件によっては補償の対象となる可能性があります。
火災保険を使って補修を行う場合には、十分に申請に慣れた専門業者を使うようにしましょう。補修の腕はもちろんですが、保険申請の実績があるかどうかも大事なポイントです。
火災保険を使用すると翌年の保険料に影響がでるのではないかと心配される方もいるかもしれません。自動車保険には「等級」制度があることにより、保険を使うことによって等級が下がり、翌年の保険料が上がるという仕組みになっています。火災保険には「等級」が存在しないため、保険を使ったことにより保険料が上がることはありません。
まとめ
フローリングの日焼け防止は、美観を保つだけでなく、フロアの耐久性を高める重要な要素です。適切な日焼け防止対策を実施し、定期的なメンテナンスを行うことで、フローリングを長く美しく保つことができます。
以上が、フローリングの日焼け防止方法と注意点についての詳細な解説でした。ぜひ参考にしてください。