フローリングの張り替えなどの工事は、なかなか経験がないため、「費用がどのくらいかかるか」「工期は何日かかるのか」など、わかりにくいことが多くあります。できれば、住みながら張り替え工事をしてもらえれば、普段の生活に支障をきたさないため安心です。また、DIYで張り替え工事をしたい人もいるでしょう。
そこで、本記事ではフローリングの張り替え工事の流れと費用をわかりやすく解説していきます。この記事を読めば、フローリングの張り替えで疑問に感じやすい費用や流れを把握できます。マンションでフローリングの張り替え工事をするときに気を付けるポイントも紹介しています。今、フローリングの張り替えで疑問に感じている人や施工を検討している人は、読んで参考にしてください。
目次
フローリングの貼り替えとは
フローリングの張り替えとは、古くなったフローリングを取り外し、新しいフローリングを施工し直す作業です。張り替えする理由は、主にフローリングの劣化や汚れ・傷などが大きな理由です。リフォームやリノベーションにおいて、フローリングの種類や色などを変えたい場合にも行われます。フローリングの張り替えには、DIYで行う場合と、専門業者に依頼する場合があります。
フローリングの張り替えには、大きく分けて張替えと重ね張りの2種類があります。
- 張り替え
- 重ね張り(上張り)
張り替えはフローリングそのものを張り替えてしまうので、傷や汚れが目立たなくなります。費用がかかる反面、下地の確認・補修が行えます。一方、既存のフローリングに重ね張りする施工方は、費用を抑えたいときにおすすめです。
張り替え
フローリングの張り替えは、古くなったフローリングを撤去して新しくフローリングを張り直すことです。具体的には、既存のフローリングを剥がし、下地の確認・補修を行い、新しいフローリングに張り替えていきます
メリット | デメリット | |
張り替え |
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張り替えのメリットは、新しいフローリングのため、生活空間を美しくリフレッシュできる点です。一方で、張り替えは重ね張りよりも施工する費用がかかってしまい、施工期間も長めになっています。
重ね張り(上張り)
重ね張りとは、既存のフローリングの上から新しいフローリングを張ることです。
メリット | デメリット | |
重ね張り |
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重ね張りのメリットは、費用を抑えられ、施工期間も張り替えの半分くらいの時間で施工可能です。一方で、厚みが増すため、ドアなどの開閉ができない場合があります。また、下地に凹凸がある場合は、うまく補修しないと重ね張りをした後に違和感を覚える可能性があります。
フローリングの張り替え工事の流れ
フローリングの張り替え工事は、以下の流れで行います。
【フローリングの張り替え工事の流れ】
- 現状の確認
フローリングの状態の確認をします。床にヒビや反り、凹みなどがある場合は、事前に修正が必要です。 - 既存のフローリングを撤去
下地の状況や地域の処分方法なども確認しておきましょう。 - 下地の確認
床下地が傷んでいる場合は、シールなどで埋めるなど、補修してから施工をします。 - 新しいフローリングの施工
フローリングは、必要な分量を購入し、数日間室内で陰干ししておくと、湿度を調整できるので施工の仕上がりが美しく仕上がります。 - 仕上げ工程
最後に、必要があればフローリングの表面にフロアコーティングを塗布します。
以上が、フローリングの張り替え工事の流れです。施工には、専門的な知識と技術が必要なため、できるだけプロに依頼するようにしましょう。
【床材別】フローリングの張り替え工事にかかる費用
フローリングには、さまざまな素材があり、木材や人工材料など種類が豊富です。そのため、床材の種類によって、材料費が変わり、張り替えの施工費用に影響します。ここでは、以下の床材別に分けて工事にかかる費用を紹介します。
- 複合フローリング
- 無垢フローリング
複合フローリング
複合フローリングとは、木材と人工素材を組み合わせたフローリングのことです。耐久性が高く、湿気や変形に強いため、キッチンやトイレなど水回りの床にも適しています。また、木目調のデザインが豊富で、ナチュラルな雰囲気を出すことも可能です。
複合フローリングの張り替え工事の費用相場については、以下の表を参考にしてください。
施工面積 | 張り替え | 重ね張り(上張り) |
6畳 | 約11.7万〜16.5万円 | 約10.1万〜13.9万円 |
8畳 | 約14.2万〜20.6万円 | 約12.1万〜17.1万円 |
10畳 | 約18.6万〜26.6万円 | 約16万〜22.3万円 |
12畳 | 約19.9万〜28.9万円 | 約19.2万〜26.7万円 |
20畳 | 約33.2万〜48.2万円 | 約32万〜44.5万円 |
施工面積や施工場所によって異なりますが、一般的には1平方メートルあたり9,000円〜1万5,000円程度とされています。ただし、床材の種類や加工方法によっても異なるため、詳細な金額を知りたい人は専門業者に見積もりを依頼しましょう。
無垢フローリング
無垢フローリングとは、一枚板の木材を使って作られる床材のことで、木肌の質感や木目が美しさを引き立てます。リビングに自然な温かみを与え、足触りも柔らかく快適な空間を作りが可能です。無垢フローリングの張り替え工事の費用相場については、以下の表を参考にしてください。
施工面積 | 張り替え | 重ね張り(上張り) |
6畳 | 約14.9万〜19.7万円 | 約10.6万〜18.1万円 |
8畳 | 約18.4万〜24.9万円 | 約12.8万〜22.7万円 |
10畳 | 約23.9万〜32万円 | 約17.7万〜27.9万円 |
12畳 | 約25.8万〜34.9万円 | 約21.3万〜33.5万円 |
20畳 | 約43万〜58.3万円 | 約35.5万〜55.9万円 |
無垢フローリングに張り替える費用は、床の面積や使用する木材の種類・グレード、既存の床の状態や下地の補修・補強などによって異なります。一般的には、1平方メートルあたり1万円から3万円程度となります。施工前の準備や現場の状況によって追加費用が発生する場合もあるため、詳細な金額を知りたい人は専門業者に見積もり依頼をしましょう。
フローリングの張り替え工事にかかる日数
フローリングの張り替え工事にかかる日数は、施工面積や張替え作業の内容によって変わります。一般的には、2〜3日程度で終わる場合が多いです。ただし、工期が延びる要因として、既存のフローリング撤去作業などがあります。施工面積が広くなく、複合フローリングで重ね張りをする場合は、1日で完了する場合もあります。
住みながらでもフローリングの張り替え工事はできる?
現在の住まいに住みながらでも、フローリングの張り替え工事は可能です。ただし、作業中の床は使用できない状態になるため、一時的に別の部屋で生活しなければなりません。
作業中は、騒音や塵などが発生するため、あらかじめ念頭においておくとよいでしょう。また、場合によっては、近隣住民に配慮するなどの対策も必要です。
マンションでフローリングの張り替え工事をする際の注意点
マンションでフローリングの張り替え工事をする際には、以下のような注意点があります。
- 管理組合の許可が必要
フローリングの張替えには管理者に許可を得ることが必要です。申請時に施工業者からの見積もりの提示を求められる場合があります。 - 作業日程の調整
張り替え工事は、住民の利便性を著しく損なう場合があるため、作業日程は事前に住民への説明や配慮を行った上で、管理組合と調整をすることが重要です。 - 騒音や振動の対策
フロア張り替えには、作業に伴って騒音や振動が発生することが多くあります。騒音を出しても問題ない昼間に行い、住民への事前の注意喚起など、周囲への配慮が欠かせません。 - 施工業者の選定
マンションでのフロア張り替え工事では、手際がいい経験豊富な業者の選定が重要です。また、マンション内での作業であるため、業者側の対応力やマナーなども重要なポイントとなります。
フローリングの張り替え工事はDIYできる?
フローリングの張り替え工事はDIYで行うことも可能ですが、専門家の技術や知識が必要なため、経験がない場合は専門業者に依頼しましょう。
DIYでフローリングの張り替えをおすすめしない理由は、以下の通りです。
- 適切な道具と材料を用意しなければならない
- 施工方法を適切に行う必要がある
- 施工面積や作業内容に応じた材料が必要
とくに、床面積が広い場合や困難な場所がある場合は、技術や知識が有益です。DIYでフローリングの張り替えを行う場合は、作業の安全性や適切な施工ができるように十分注意しましょう。
まとめ
今回は、フローリングの張り替えについて、工事の流れや費用について紹介しました。施工費用は、床材や張り替え方法によって大きく変わってくるため、自分の予算や既存のフローリングの状態に合わせた施工方法で張り替えしてください。
フローリングの張り替えは、ナオスフローリング・ナオスシートといった便利なフローリング材もあります。これらを施工するためには、経験豊富な専門業者に依頼する必要があります。新築やリフォームを合わせると、年間数十万㎡以上施工実績がある霜鳥(https://shimotori.jp/)に相談すると適切な対応が可能です。現在、フローリングの張り替えで困っている方は、ぜひお問い合わせしてください。