毎日過ごすリビングのフローリングは、常に快適に過ごせる状態でありたいと考える人が多いのではないでしょうか。しかし、フローリングは、年数が経てば傷や汚れなどが目立つようになります。
とはいえ、どのタイミングでフローリングのリフォームを行えばよいのか、悩まれる人も多いことでしょう。適切なタイミングで床のリフォームが行えるように、まずはフローリングの寿命を知っておくことが大切です。
本記事では、フローリング以外の床材からフローリングに張り替える場合の費用相場も含めて、フローリングをリフォームする際の注意点などをお伝えします。
目次
フローリングの寿命は何年?
フローリングの寿命は、種類によって異なります。合板などの下地材の表面に、天然木や化粧シートを貼り合わせた複合フローリングの場合は、10年から15年程度といわれています。張り合わせに使用している接着剤が、経年により剝がれてくるほか、フローリングに付いた傷を削り落とすことができないため、劣化スピードは比較的早めです。
一方で、木材をそのままフローリングにしている無垢フローリングは、複合フローリングよりも寿命が長く、30年程度といわれています。無垢材の場合は、たとえ傷がついても削ぎ落とすことができます。また、ヒノキやケヤキ、チークといった腐食しにくい木材を使用している無垢フローリングなら、一般的にいわれている寿命よりも長持ちします。
いずれも、種類に応じた手入れを心がけることで、寿命を延ばすことは可能です。
フローリングのリフォーム費用
フローリングへのリフォーム費用の相場は、床材によって異なります。
床材の種類 | 費用相場(張り替え) | 費用相場(重ね張り) |
複合フローリング | 約9万〜14万円 | 約6万〜11万円 |
無垢フローリング | 約12万~19万円 | 約9万円~16万円 |
防音(遮音)フローリング | 約14万~19万円 | 推奨できない |
クッションフロア | 約4万5千円~10万円 | 約4万円~5万5千円 |
畳 | 新調する場合7~20万円 |
※防音(遮音)フローリングは、フローリングの下にクッション性の遮音材が組み込まれているタイプの製品
以下では、「フローリングからフローリングへの張り替え」と、「フローリング以外の床材からフローリングへの張り替え」費用の相場について、説明します。
フローリングからフローリングへの張り替え費用の相場
フローリングの張り替えとは、既存のフローリング材を剥がして新しいフローリング材を張り替えるか、あるいは上から張り付ける施工をいいます。フローリングには、複合フローリングと無垢フローリングの2種類があり、それぞれ価格相場が異なります。
複合フローリングと無垢フローリングの、施工面積別の費用相場は、以下の通りです。
【複合フローリングの場合】
施工面積 | 張り替え | 重ね張り(上張り) |
4.5畳 | 約10万〜13万円 | 約9万〜12万円 |
6畳 | 約12万~16万円 | 約11万~14万円 |
8畳 | 約15万~21.5万円 | 約9万~15.5万円 |
12畳 | 約20万~26万円 | 約15万~22万円 |
20畳 | 約25万~29万円 | 約20万~27万円 |
【無垢フローリングの場合】
施工面積 | 張り替え | 重ね張り(上張り) |
4.5畳 | 約13万〜16万円 | 約13万〜15万円 |
6畳 | 約16万~20万円 | 約15万~18万円 |
8畳 | 約19.5万~28.5万円 | 約14万~23万円 |
12畳 | 約23.5万~30万円 | 約19.5万~25万円 |
20畳 | 約28万~35万円 | 約26万~32万円 |
無垢材は、その性質上、複合よりも価格が高くなります。しかし、冒頭でもお伝えしたように、無垢材は寿命が30年程度あり、複合フローリング材よりも寿命が長い分、価格が高くてもその価値は十分にあります。
クッションフロアへの張り替え費用の相場
クッションフロアは、メンテナンスが安易で水に強く、滑りにくいのが特徴です。そのため、小さいお子さんや足腰の弱い高齢の方に向いています。しかし、クッションフロアはフローリングに似せたビニル素材であるため、凹みが目立ちやすく、劣化が早いのがデメリットです。
クッションフロアへの張り替え費用の相場を、施工面積別で紹介します。
【複合フローリングの場合】
施工面積 | 張り替え |
4.5畳 | 約11万〜13万円 |
6畳 | 約13万〜15万円 |
8畳 | 約15万〜19万円 |
フロアタイルへの張り替え費用の相場
フロアタイルは、塩ビ素材の床材です。柄は、木目や石目、アジアン調などの種類があり、見た目が天然素材のように見えるため、高級感を与えてくれます。しかし、タイル同士のつなぎ目に汚れが溜まり、掃除に手間がかかるデメリットがあることも覚えておきましょう。
フロアタイルへの張り替えの費用相場は、施工面積別で以下のようになります。
【複合フローリングの場合】
施工面積 | 張り替え |
4.5畳 | 約11万〜13万円 |
6畳 | 約13万〜15万円 |
8畳 | 約15万〜19万円 |
カーペットへの張り替え費用の相場
毛足の長いカーペットは、高級感が出せるため、客間などには適した床材です。しかし、他の床材と比べると、水分に弱いため、寿命が短いのがデメリットといえます。
カーペットへの張り替えの費用相場は、施工面積別で以下のようになります。
【複合フローリングの場合】
施工面積 | 張り替え |
4.5畳 | 約11万〜13万円 |
6畳 | 約13万〜15万円 |
8畳 | 約15万〜19万円 |
畳への張り替え費用の相場
畳の部屋の使い勝手を良くしたいと思う人は比較的多く、畳からフローリングへのリフォームは人気があります。畳からフローリングへの張り替えは、洋室風に一気に変わるため、部屋のイメージを大きく変えたい人におすすめです。
畳からフローリングへの張り替えの費用相場は、施工面積別で以下のようになります。
【複合フローリングの場合】
施工面積 | 張り替え |
4.5畳 | 約16万〜18万円 |
6畳 | 約20万〜22万円 |
8畳 | 約25万〜29万円 |
マンションでフローリングをリフォームする際の注意点
マンションでフローリングをリフォームするには、注意点があります。ここでは、「賃貸」と「持ち家」のそれぞれのケースに分けて説明します。
賃貸の場合
マンションでフローリングのリフォームを行う際は、「管理規約」を事前に確認する必要があります。ほとんどのマンションの管理規約には、「床材の仕様」について規定が書かれています。賃貸マンションの場合は、退去時は入居者に原状回復義務が生じるため、リフォームを行う前に、必ず管理規約を確認するほか、オーナーさんや管理会社に相談しましょう。
フォームのための条件は、後述する以下の「持ち家の場合」と同様になります。
持ち家の場合
持ち家マンションの場合でも、賃貸同様、管理組合に届け出や許可を取ることが必要になってきます。ほとんどのマンションでは、管理組合で遮音規定が定められており、リフォームをする際は、軽量衝撃音の遮音等級を示す「LL-45」「LL-40」(L値は、個体を伝わる音を遮断する能力値)といった基準が設けられています。
フローリングをリフォームする場合は、こうした規定をクリアしたフローリング材が必要になります。また、リフォームを行う際は、自分が住む下階や近隣の住民の同意を得られないと、工事を行えないケースもあります。
リフォーム前提でマンションを購入する場合は、事前にしっかりと条件確認をしておきましょう。
フローリングのリフォームはDIYできる?
フローリングのリフォームを行う際、少しでも安く行うことを目的に、「DIYでやろう」と考える人も多くいます。フローリングのリフォームはDIYできないことはありませんが、できる限り業者に依頼するのがおすすめです。
DIYする場合は、材料や道具を揃えなければなりません。材料や道具を間違いなく揃えるためには、床の構造の知識が必要です。
また、道具を揃えて床材を購入し、いざDIYを始めみると、思いのほか時間も体力も必要であることがわかります。万が一、リフォームに失敗をした場合はやり直すことにもなりかねないため、できれば業者に依頼して、プロに任せるほうが安心です。
リフォームならナオスフローリングやナオスシートも検討しよう
フローリングの張り替えには、ナオスフローリングやナオスシートを選択肢にいれてみてはいかがでしょう。
ナオスフローリングとは、防音フローリングで、床暖房環境やクッションフロアにも重ね張りができる厚さ3mmのフローリングです。また、張り替え工事の約1/3ほどの低価格を実現しています。1日1部屋程度の作業が行えるため、短期間の工事が可能です。費用面や工事期間がネックになっている人にとっては、非常に好条件なフローリング材といえるでしょう。
一方、ナオスシートとは、簡単に施工できる「切って貼るだけ」のフローリング用床張りシートです。簡便性が高く、工期が短気で済み、工事費のコストも抑えられます。また、気になる施工音も低減でき、廃材の抑制にもつながるため、階下や近隣に迷惑がかからず手軽にリフォームが行えて、部屋の雰囲気を変えられます。
まとめ
フローリングの寿命は、種類によって異なり、複合フローリングの場合は、10年から15年程度といわれています。一方、無垢フローリングは、複合フローリングよりも寿命が長く、30年程度といわれています。いずれも、特徴に合わせた手入れを心がければ、さらに寿命を延ばすことができます。
そのため、フロアマットやタイル、畳など、さまざまな床材からフローリングへのリフォームは多く取り入れられています。なかでも、ナオスフローリングやナオスシートは、これまでのフローリングの難点をカバーしている床材であるため人気です。
フローリング張り工事を行っている霜鳥(https://shimotori.jp/)では、ナオスフローリングやナオスシートを使ったリフォーム工事を手掛けています。創業した昭和46年から、公共施設やアパート、マンション、戸建て住宅まで10,000件以上の実績があります。
フローリングリフォームは、ぜひ霜鳥へご相談ください。